あいちの会NEWS
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47号

「第75回保健文化賞」を受賞しました

あいちの会NEWS第46号でご報告させていただきましたが「第75回保健文化賞」を受賞しました。
昨年12月20日(水)、明治記念館にて贈呈式と祝賀会が行われました。贈呈式では厚生労働大臣からの表彰状とお祝いのお言葉を賜り、第一生命保険株式会社代表取締役社長 隅野俊亮様より感謝状と目録(賞金200万円)、また朝日新聞厚生文化事業団様、NHK厚生文化事業団様からは記念品を拝受、お祝いのお言葉をいただきました。受賞した10団体、個人3名の方々と喜びを共有してまいりました。コロナ禍の影響でここ数年は贈呈式後の祝賀会は開催されていませんでしたが、今年度は祝賀会も開催されました。翌21日(木)は天皇皇后両陛下に拝謁の機会をいただきました。
両陛下からは、受賞者お一人お一人に丁寧にお声をかけていただきました。
あいち骨髄バンクを支援する会(以下、あいちの会)の活動が始まって35年が経過しました。1988年、 あいちの会の前身「名古屋骨髄献血希望者を募る会」が発足、全国で初めて骨髄ドナーの募集を開始するとともに骨髄バンク運動を広めるため全国活動を展開しました。1989年、民間の骨髄バンク「東海骨髄バンク」が発足、その後はその広報渉外部門として啓発活動に従事してきました。1994年、全国展開を見届けた後、「骨髄バンクを支援する愛知の会」と改名、活動の拠点を愛知県内に移し、ドナー登録への普及啓発活動を行ってきました。また患者支援活動も積極的に行い、1997年、患者家族のための宿泊施設「愛知県長期滞在患者を支援する はなのきの会」を設立、ご家族の生活の場の提供とともに患者さんやご家族の心のケアにも取組んできました。2005年、「NPO法人あいち骨髄バンクを支援する会」に改名、現在に至ります。今回の受賞は改めて35年を振り返り、そして今後の活動を考えるきっかけにもなりました。
これまで、当会を支えて下さった皆様、行政、血液センターの皆様、ボランティアの皆様と共に、患者さんやご家族のご支援ができるようコツコツと活動を続け、努力してきたことが今回の受賞に繋がったと感慨深い思いでいっぱいです。今後も気持ちを引き締めて努めて参りますので引き続きよろしくお願い申し上げます。

寄付者名簿 2023年12月~2024年2月 多くの方のご協力に深く感謝申し上げます(敬称略・順不同)

氏名・団体名 金額
12 秋田有加里10,000
アドベンチャーマラソン募金箱430
西方大作20,000
磯貝弘5,000
稲沢ライオンズクラブ100,000
東海ろうきんNPO寄付システム36,400
山田重子30,000
※12月第75回保健文化賞賞金 2,000,000
氏名・団体名 金額
1 楠本茂10,000
小栗利朗10,000
(株)BSJ75,000
東海ろうきんNPO寄付システム43,100
水谷旬子10,000
2 水元ひろの10,000
東海ろうきんNPO寄付システム36,400
つなける命、つながる命募金箱32,710
伊藤嘉明20,000

「東海にゃんぷくフェスティバル」会場で登録会

12月2日(土)、日本福祉大学東海キャンパス祭「東海にゃんぷくフェスティバル」での献血併行型ドナー登録会に参加しました。当日は看護学部の学生さんが校内のあちこちでティッシュ配りや声掛けをしてくださり、愛知県の方と私達ボランティアは登録会場で説明に専念することができました。献血の受付?登録の説明?医師の問診?献血バスへの案内など一連の流れでは、学生さんがそれぞれ役割を持ちスムーズに進めることができた印象でした。
今回の登録会は説明員としてのデビューの日。初めて説明をさせていただきましたが、なかなか思うように必要事項を全てお伝えすることができず、他の説明員のフォローを受けながら何とか説明することができました。当日、多くあった質問の中に「今は治療をしていないが何かしら既往歴があり登録できますか?」という質問がありました。説明をしていると色々な質問があったりします。質問が出るということは真剣に説明を聞いてくださっていると思うので、説明する側も対応方法など勉強していかなくては、と改めて感じました。会場が大学というのもあり若い方が友達同士で話を聞いてくださるケースが多かったです。実績は登録25名、説明のみ5名。当初の登録目標は30名でしたが、30名の方に説明を聞いていただくことができました。目標ほぼ、達成です。

安井佐智子

「名古屋観光ホテル」にて献血併行型ドナー登録会

12月26日(火)、 名古屋観光ホテルにてSDGsの活動の一つ「すべての人に健康と福祉を」として、献血とドナー登録会が行なわれました。宴会場には採血用ベッドが10台、献血者さんには献血後、ホテルがご準備下さった地元食材を使用したホテルオリジナルのデザートセットをお召し上がりいただきました。ホテルの宴会場というゆったりとした空間で献血を行い、終了後はのんびりと落ち着いた雰囲気の中、笑顔でケーキを楽しんでいらっしゃいました。また会場内では、フードロス削減への取り組みとして(ホテルのSDGsへの取り組みとして)製造過程で発生するサイズが大きくなってしまったり、小さくなってしまった規格外のパンの販売を行う「グルメキッチンマルシェ」も開催、その売上を愛知県赤十字血液センターへご寄付いただけると聞いています。
このイベントはコロナ前、ナゴヤキャッスルホテルで行なわれていましたが、2021年ナゴヤキャッスルと名古屋観光ホテルが事業統合された後、コロナ禍の影響で数年開催できませんでした。今回、再開していただけたこと、感謝の気持ちでいっぱいです。ゆったりとした時間の中、登録の説明も皆様、時間をかけて聞いて下さり、行政担当者も私も焦ることなくゆっくりお話しさせていただく事ができました。また、登録に至らなかった方は「献血ルームで登録してきます」と声をかけてくださいました。毎年、年末の輸血用血液の確保が困難になる時期にこのような会を開催していただけることに改めて感謝いたします。献血受付者数145名、採血者数120名、ドナー登録者3名でした。

「桜丘高校」での献血併行型ドナー登録会

2月14日(水)、豊橋の桜丘高校にて献血とドナー登録会が開催されました。今年は12名の生徒さんにご登録いただきました。桜丘高校では毎年、卒業献血とドナー登録会を開催しています。高校生に出来る社会貢献ということで卒業献血は1983年から、ドナー登録会は2019年から始まりました。長きに渡り、ご協力いただき感謝の気持ちで一杯です。 献血、ドナー登録ともに希望者がタイムスケジュール通り会場に出向いてきます。献血は一度に大勢が受付することなくスムーズに進行していました。登録については多い時には4〜5名が一緒に受付にいらっしゃることもあり、豊橋保健所職員2名と私とで手分けをして説明、申込手続きを行いました。生徒さんたちは真剣に説明を聞いていました。今回の登録者は高校3年生、18歳ということで20歳までは提供のご案内は届きません。進学、就職などで住所の変更もあるかと思います。変更の連絡を必ずしていただけるようお願いしてきました。献血、ドナー登録をきっかけに今後も献血にご協力いただけると嬉しいです。若い方々のパワーをもらって名古屋に帰ってきました。

活動報告 2023年12月~2024年2月

普及啓発活動
1月29日  CBCラジオ「つボイノリオの聞けば聞くほど」出演 CBCラジオ

推進活動
2月18日  「つなげる命、つながる命」 名古屋港文化小劇場

講演会・勉強会
1月17日  語りべ 東海学園大学教育学部

贈呈式
12月20日  「第75回保健文化賞」贈呈式・祝賀会 明治記念館

会議・打合せ
1月25日  2/18映画会打合せ 名古屋港文化小刷場
1月26日  3/3豊田献血ルーム登録会打合せ 豊田献血ルーム
2月8日  愛知県骨髄バンクドナー登録推進調整会議 愛知県庁三の丸庁舎会議室802
2月16日  なごやNPO キャッチコピーコンテスト結果発表・交流会 名古屋市市民活動推進センター

その他
12月21日  「第75回保健文化賞」拝謁 皇居・御所
2月25日  慈慶学園COMグループ 社会貢献ミュージカル「明日への扉」安城市民会館サルビアホール

登録会報告 2023年12月~2024年2月

実施日 実施場所 人数
12/2(土)日本福祉大学東海キャンパス
(東海キャンパス祭会場)
25人
12/10(日)豊川市総合体育館4人
12/12(火)愛知産業大学0人
12/12(火)一宮市役所9人
12/17(日)イオンモール長久手
(クリスマス献血キャンベーン)
1人
12/25(月)みよし市役所0人
12/25(月)西尾市役所2人
12/26(火)名古屋観光ホテル3人
実施日 実施場所 人数
1/7(日)宮西公民館1人
1/9(火)官庁街献血0人
1/10(水)官庁街献血2人
1/11(木)官庁街献血2人
1/23(火)豊田市役所4人
2/10(土)イーアス春日井7人
2/14(水)桜丘高等学校12人
2/15(木)犬山市役所1人
2/28(水)北名古屋市役所西庁舎1階ロビー1人

つなげる命、つながる命「みんな生きている 〜二つ目の誕生日〜」上映会

2月18日(日)、名古屋市港文化小劇場にてあいちの会主催、つなげる命、つながる命「みんな生きている 〜二つ目の誕生日〜」とパネルディスカッションが行われました。コロナ感染症の影響で4年ぶりのリアルイベント、多くのボランティアさんにお手伝いいただき、無事終えることができました。会場準備、配布物の準備など久々の再会、活動で楽しそうにしていたのが嬉しく思いました。
準備は順調に進み12時30分の開場にはご来場の皆様をお迎えすることが出来ました。ご来場いただいた方の中にも久しぶりにお会いする方もたくさんいらっしゃいました。人と会えることが当たり前だと思っていましたが、3年に及んだコロナ渦を経験して再会できる喜びをヒシヒシと感じました。
今回の映画会は中部ウォーカソン、全国骨髄バンク推進連絡協議会からのご支援をいただき、質の良い映像、音響をお届けすることが出来ました。企画、原作、出演の樋口大吾さんの演技は、患者としての経験に基づいており、とてもリアルに表現されていました。患者さんを取り巻く様々な方々の様子も同様で、過去に関わってきたご家族を思い出すシーンなどもありました。患者さんに焦点が当たる映画は多々ありますが、この映画はドナーさんやご家族にも焦点が当てられた映画となっています。提供までの様々な思いを乗りきってのワンシーン、提供時病室の窓から空を見るドナーさんとご家族の笑顔が印象に残っています。上映後第二部のパネルディスカッションでは、樋口大悟さん、ドナー体験者さん、ご家族にご登壇いただきました。樋口さんからは発病から現在に至るまでのお気持、そして「今があるのはドナーさんがいたから」とドナーさんに対しての感謝の思いでいっぱいでした。続いてお話いただいたのはドナーさんとご主人と小学校3年生の息子さん。樋口さんもドナーさんのご家族にご登壇いただくのは始めての事でお話を伺うのが楽しみと話されていました。ドナーさんからは提供に迷いがなかった事を伝えられた後、入院中の子どものお世話について考えてしまった、結果、ご主人がお休みをとり父子でお留守番、安心して提供出来たと話して下さいました。提供にあたり、ご家族が一丸となって患者さんのお力になって下さった事がわかりました。
今までドナーが提供しやすい環境としてのドナー休暇制度の充実には目を向けてきましたが、提供時の家族の休暇まで配慮出来る社会に変わっていけるよう、今後の活動を提案いただけたような気がしました。本当に多くの気づきがあった一日でした。ご来場いただいた皆様からは「提供者のご家族の理解が大切だと思った。」「ご家族の話が聞けてよかった。」「取り巻く様々な方の想いが知れて心が動いた。」「骨髄バンクについて知ることが出来た。」「提供いただいたこと、生きていることに改めて感謝。」等のご意見をいただきました。
イベント終了後は多くの方がロビーに残り、各所でお話が弾んでいました。いろいろ反省点はありますが、無事終えることが出来たこと、ご来場いただいた皆様から骨髄バンクのことを改めて考える機会になったとのご意見をいただくことが出来、大成功だったと思います。
参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。

MONTHLY JMDP から https://www.jmdp.or.jp/about/material/publications/monthlyreport/

日本骨髄バンクの現状(2024年2月末現在)
   1月 2月 現在数 累計数
ドナー登録者数3,0722,654553,895956,542
患者登録者数1831871,65268,392
採取数(骨髄)557326,301
採取数(末梢血幹細胞)25282,090
合計8010128,391
■年代別ドナー 登録者数(現在数)
10代   4,248人
20代  92,679人
30代  136,241人
40代  214,203人
50代  106,524人
■1月の20歳未満の新規登録者238人
累計・移植数28,568件、採取数28,594件


血液センター登録数(2月)
登録数取消数増減累計
114843020,288
患者
居住地
移植数提供者
居住地
採取数
1,6732,3151,6631,997
※採取されたものの移植に至らなかった件数と翌月移植件数が含まれているため移植数と採取数は一致しません。

■区分別ドナー登録者数:献血ルーム862人、献血併行型集団登録会1,702人、集団登録会0人、その他90人

令和5年度なごやNPO応援事業

2月16日(金) 令和5年度なごやNPO応援事業コンテスト結果発表&交流会が名古屋市市民活動推進センターにて行われました。「なごやNPO応援事業」は名古屋市が主催、社会貢献の解決のために活動しているNPOがコンテストやフェスタなどのイベントに参加して市民の皆様にNPOの事を知っていただき、寄付につなげていく事業です。今年度のコンテストはキャッチコピーコンテスト。当会のキャッチコピーは「つなげる命、つながる命」、2月18日のイベントの際に掲示させていただきました。10月22日開催の応援フェスタでブースを出展して多くの方に骨髄バンクを知っていただきました。関連イベントの「チャリティーマラソン ナゴヤアドベンチャーマラソン」にも参加、ブース出展を行い、また当会ボランティアが給水ボランティアとしてマラソンのお手伝いもしてきました。なごやNPO応援事業のご寄付は次回会報で報告させていただきます。2月16日は他団体の皆様と今年の事業の良かった点、反省点なども共有でき、来年に向けての抱負なども話し合われました。他団体の皆様は活動への想いも強くエネルギッシュな人たちばかり、私もパワーをいただいてきました。来年度も皆様とご一緒できることを楽しみにしています。

「東海学園大学 教育学部」献血セミナーと語りべ

1月17日(水)、東海学園大学名古屋キャンパス 教育学部で開催された愛知県赤十字血液センター主催の献血セミナーに同行して骨髄バンクについてお話してきました。また、患者家族さんにもご同行いただき闘病中の事、輸血の大切さなどを語っていただきました。血液センターからは将来、献血を支える学生さんに献血や輸血の必要性や重要性が話され当会からは骨髄バンクの現状や必要性、若い方々にご登録いただきたい旨お話させていただきました。患者家族さんからは闘病中の子どもたちは輸血が命綱、皆様からの献血ご協力に対しての感謝の気持ちが伝えられました。将来、保健室の先生を目指している学生さんへ、患児の兄弟姉妹の声掛けの重要性もお話しました。私たちの話を学生さんたちは真剣に聞いていました。子どもたちが心身ともに健康に過ごせるような先生になってただけるよう、学生さんにエールを送ってきました。

事務局だより

令和5年度も、大きなトラブルなく終わることが出来そうです。コロナも5類になり、やっと世の中が動き出している実感があります。患者を取り巻く環境も多様化しているため、私たちの活動も多岐に渡ってきています。私たちと一緒に活動していただける方がございましたら、是非ご連絡ください。

(北)

47号

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