つなげる命、つながる命
みんな生きている　～二つ目の誕生日～　上映会

 
はじめに
　白血病などの難病で通常の抗がん剤治療の効果が期待できない場合、病気の細胞そのものを健康な人の骨髄から採取した健康な細胞と入れ替える「造血幹細胞移植」（骨髄移植など）が行われます。かつてはその骨髄の提供者（ドナー）は兄弟のみに限られていましたが、HLAという白血球の型を合わせることで他人間でも可能になることが分かりました。そこで予めHLAを検査し登録しておく「日本骨髄バンク」が発足し、現在32年が経過し、50万人以上が登録、すでに３万人近い患者がドナーと巡り合い、命をつなぐ「チャンス」を得ました。
移植に至るまでに患者さんは多くの試練を乗り越えなくてはなりませんが、提供するドナー側にも、医者でもない自分が人を助ける「チャンス」を得ますが、自分が全く健康にもかかわらず見ず知らずの他人のためにリスクを伴う骨髄提供を行うことで、ドナーさんだけの問題ではなくドナーさんの家族を含めた多くの関係者を巻き込んで、様々な問題を解決しなければならないことも事実です。
映画『みんな生きている　～二つ目の誕生日～』は、患者のみならずドナーさんやその取り巻く周囲の人間模様、心境も描いており、より骨髄バンクの現実を理解していただくことが出来ると思います。皆様方と一緒に鑑賞し、またこの映画を企画し主演された樋口大悟氏をお招きし、さらに患者さんやドナーさんを招いてパネルディスカッション形式でのシンポジウムを開催して、骨髄バンクの在り方を考えてみたいと思います。

記

下記の画像をクリックしますと、詳しいpdfをご覧いただけます。